シェーグレン症候群

シェーグレン症候群

病名の説明
シェ−グレンとは、この疾患を眼の乾燥症状を呈する疾患として1933年に詳細に報告したスウェーデン人の眼科医の名前です。

疫学
我が国では、男女比は約1:14と女性に圧倒的に多く、患者発生率は10万人あたり女性で約26人です。

病態
涙腺と唾液腺へのリンパ球を中心とした炎症細胞の浸潤です。

症状
眼の乾燥症状としては、眼の異物感、ゴロゴロ感、などです。口腔の乾燥症状としては、乾燥したものが食べにくい、食事中水分を多くとる、味覚の低下、虫歯の増加などです。涙腺、唾液腺以外の臓器にも症状がでることがあります。約半数に関節痛がみとめられます。肺線維症、萎縮性胃炎、間質性腎炎、手指のレイノ−症状、末梢神経障害、リンパ球異常などがみとめられることもあり、膠原病専門の外来での定期的な診察が非常に重要です。患者さん御自身の判断で、定期的な受診を中断しないようにして下さい。

検査
SLEの項目で述べたように、やはり、この疾患を疑った場合全身の基本的な検査が必要です。それ以外では以下の検査が重要です。まず、眼に、ろ紙をかるくあてて涙の量を測定します(シルマーテスト)。詳しい検査は眼科で乾燥性の角膜炎、結膜炎がないか調べてもらいます。唾液の量はガムをかんで、でてくる唾液の量を測定します(ガムテスト)。詳しくは、耳鼻科医の診察の後に、耳下腺の造影検査や唾液腺のシンチグラフィーを行います。血液検査も重要で、この症候群に特異的な自己抗体がでていないか検査します。

診断
乾燥症状があり、検査で典型的な所見があれば診断がつきます。いくつかの診断基準がありますが、ここでは省略します。

治療

まず、対症療法が基本です。つまり、眼には点眼薬であり、口腔には唾液の分泌を促すようなガムを使ったり、うがいをよくするなどです。内服薬として、唾液の分泌を促す薬も何種類かあります。
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